投稿日:2010-07-21 Wed
7月21日今日も朝から快晴で
日差しに目がくらむような日でした。
ぐんぐんと気温が上がり
昨日に続き、午前中に30度を超えていました。
割合気温がそんなに上がらない当、長岡としては
十分にアッチェー日でした。
標高2000Mから上の世界で過ごしたおとといとは
うって変わって連日の灼熱地獄です。
その昨日の続きはこちらから…
白馬大池 partⅡ
連休2日目、世の中3連休の最終日。
仕事から解放され、思い切って白馬へと
思いましたが、
思うのは気持ちだけ、歳を考えて、
白馬岳を望みに
白馬大池まで…
と、しました。
ETC割引を利用し、
糸魚川インター、
ここから148号線を白馬村を目指します。
昔に比べ随分と改良された国道を順調に走ります。
家を出てから2時間ほどで、栂池へ、
ゴンドラとロープウエイを乗り継ぎ、
一人、3000円で標高1850mの栂池自然園へ、
ここから2438mの白馬乗鞍岳を目指します。

最初は登りやすい道もすぐに石のゴロゴロとした道になり、
わずかの急登を登れば、登りやすい傾斜に変わり、
所々脇のネマガリタケの間から、豊かな展望が望めます。

足下には見事なタケノコが…
もったいない位に伸びていました。
傾斜はきつくは無いものの岩や石がごろごろして、
足下から目が離せません。
ネマガリタケの間から時折望む白馬岳にはガスがかかり始めていました。

1時間程登ると水音が聞こえると、銀嶺水の標識。
ちょっとした広場の奥に、山裾の岩の間から清冽な水かコンコンと湧いていました。
手がしびれるほど冷たい水がウンメェーかったです。
少しの急登を登ると急に木道が現れ、
平坦な道になれば直ぐに天狗原、

板敷きの休憩場所があり、
周りには乱立する巨岩のふもとに広がる、高層湿原、
正面にはこれから登る乗鞍岳が残雪を抱え聳えています。
雪渓を大勢の人がおっかなびっくり降りてくるのが見えます。
中には転んでいる人も、見ている当方もヒヤリとしましたが、
事なきを得た様ですぐに手を借りて起きていました。
天狗原には高層湿原の花々が、
チングルマ、ワタスゲ、イワイチョウ、など、咲いていました。


木道の脇には豊富な雪田からの雪解け水が清冽な流れとなって、
夏の日差しにキラ☆キラと輝いて、池塘に流れ込んでいました。
木道を少しで、風吹大池への道を分けるといよいよ乗鞍岳への登りにかかります。
2か所小さな残雪を越えると
大きな岩の間を通る急登が始まります。
狭い岩の間には残雪が残っています。
ちょうど下って来る集団との擦れ違いに苦労させられました。
わずかな登りに随分とて間取りましたが、
雪渓の下で、6本爪のアイゼンを装着!!
これで、「じいじ」「ばあば」ヘーンシン!!
かなりの急登で皆さん手こずっていましたが、
雪国登山隊は慣れてます。

適度な緊張感でイッキに登り切ります。
この頃から雪渓を渡る冷たい風が吹き、
ガスが濃くなってきました。
雪渓を登り切れば直ぐに巨岩が点在し、
ハイ松の広大な山頂です。

ハイ松の間に可憐なシャクナゲが咲いています。



程なく大きなケルンの立つ山頂、2436mです。

目の前に小蓮華山がガスの切れ間に高く聳えます。
山頂近くに人だかりが、近づいてみると雷鳥が顔を覗かせるとのこと。
少し立ち止まってみましたが、なかなか人の気配を察知して姿を見せません。
実は、以前に火打山に登った時に雷鳥に至近距離でご対面。
その直後に雷鳥の名の通り、雷雨に見舞われ、高谷池ヒュッテまで、
必死で下った思い出があります。 見たいような見ると怖い様な…
大岩の間を少し下れば直に眼下に大池が、
ほとりに真っ赤な白馬大池山荘が見えてきます。が、

何しろ大岩のゴロゴロした道です。
帰りの登りの人たちとの擦れ違いに時間がかかります。
ようやく湖畔まで降り、残雪を渡ればついに大池山荘到着。
登山口より3時間10分。

山荘の前の広場はかなり広いんですが、大勢の人々で賑わっていました。
その周りには、お花畑が広がっていました。
まず目につくのが鮮やかな紅紫のハクサンコザクラ、
純白に輝くハクサンコザクラの群落、
アオノツガザクラ、イワカガミなどなど。




発泡酒で乾杯。小屋でビールも売っていましたが、
これは担いできた発泡酒です。
小一時間の休憩で岐路につきます。
この頃には、大池の周辺はすっかりガスに覆われ薄暗くなっていました。
お陰で乗鞍岳への大岩の間の登りは日差しに炙られること無く
登れました。

広い山頂は真っ白なガスの中、直に雪渓の下りに、
アイゼンを付け、一気に下ります。
雪渓の下はガスがとれ、天狗原もきれいに見渡せました。

ここで一息入れ、登山口へ向け、下りにかかります。
途中、銀嶺水付近で、登りには気がつかなかった、キヌガサソウがきれいに咲いていました。


清冽な水で元気を取り戻し、来た道を、足下の石を気にしながら、
ひたすら下ります。
振り向いても白馬岳はすっかりガスに覆われていました。
足下のゴゼンタチバナ、マイズルソウ、ツマトリソウと可憐な白い花が続きます。
その上にはネマガリタケの林が続き、
ちょっと伸びすぎたフットい山タケノコが……
もったいない。
その内に眼下に栂池自然園のビジターセンターが見えれば直に登山口へ。
3:10、登山口到着。

山頂部ではガスに覆われ一時は雨の心配をしましたが、
雨合羽はお伴に。
小蓮華山から白馬大池の展望も望め、
満足の山旅となりました。

(写真をクリックでパンラマ写真が開きます。)
やはり夏は標高の高さが決め手です。
楽をするにはそれなりの費用が掛かりますが…
体力不足を補うにはしょうが有りません。
下りのゴンドラからは、ガスの切れ間から、八方尾根の上に
唐松岳が顔を覗かせていました。

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